第31章

和也は最前列に座っていた。二列目の配布資料にどんな数字が書かれているのかは確認できないが、質疑応答の場に漂う熱量の低さは肌で感じ取れた。

投資家たちの質問はあまりにも当たり障りがない。それはすなわち、関心が薄いということに他ならない。

ロードショーが終わり、投資家たちが次々と席を立つ。その場でタームシートを出す者は一人もいなかった。

演壇から降りた晃敏が、和也の前に歩み寄り、声を潜めた。

「藤原さん、全体的な手応えは芳しくありません。以前Nexusのロードショーに参加した三社の反応が、明らかに冷ややかでした」

和也はトントンとリズムを刻んでいた人差し指の動きを止めた。

「Nexu...

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